雑学・暮らしのアイデア

従業員ゼロで物販ビジネスの会社を作る方法

事業を立ち上げてみたい気持ちはあるのですが、人間は機械と違って疲れやすく感情というよく分からないものに左右されて使いにくいので、人類としての従業員は一切雇いたくありません(笑)。また、自分自身が馬車馬のように働くのも、事業規模が大きくなったときに自分自身がボトルネックになるので、立ち上げ時を除いて避けたいです。

物販ビジネスを立ち上げるとして、一切人の手を必要とせずに事業を成り立たせる方法を考えてみました。

物販ビジネスと必要な業務

物販ビジネスは次のような業務の組み合わせとして考えることができます。それぞれを何らかの方法で無人化し、それを組み合わせることで、ビジネスを成立させることを考えてみます。

  • 販売する商品の決定
  • 商品の仕入れ
  • 受注
  • 梱包・発送
  • 代金回収
  • 顧客サポート

各業務の無人化の方法

販売する商品の決定

本来、ここはお店の特色を出す部分なので非常に重要な部分です。少なくともコンセプトの決定は自分で行った方が良いと思います。

しかし、具体的にどの商品を販売するかの決定は、多品種になるとなかなか大変だと思います。

業種を一切見ずに「人気が出てきた」ものを仕入れるとすれば、こんな感じで決めることになるかと。

  1. あらかじめ、業者向けの卸販売のWebサイト(探せば出てくる)にいくつか登録しておく
  2. Googleトレンドなどで注目を集めているキーワードを調べ、1.のサイトから合致するものを探す。Amazonなどで出てくる人気商品を調べる等の方法も考えられる。

2,の「合致するものを探す」というのも技術的には大変だと思います。卸販売のWebサイトを定期的にクローリングして商品リストをデータベース化しておくのは前提として、文字列が完全に一致するのは難しいのですが、AI的なものを使えば何とかなるのかもしれません。

商品の販売価格の決定

ここも非常に重要な部分だと思いますが、単純なロジックで価格を設定することを考えます。例えば「(仕入れ価格+送料等の諸経費) * 110%」といった計算式で「通常の販売価格」を設定します。

ただ、ネット販売する上ではAmazonなどのECサイトでの価格と比較して、他店から少し安くなるように販売価格を調整するといったロジックも必要でしょう。

商品の仕入れ

上記の卸販売のサイトから仕入れましょう。振り込みではなく法人カード決済にすれば、振り込みの手間が省ける上にfreeeなどを活用することで記帳が自動化できるほか、(支払い条件によっては)資金繰りも改善するかもしれません。

受注

注文はすべてインターネット経由で受けることにします。電話やFAXは受付不可で。

BASEなどの適当なサイトでネットショップを立ち上げましょう。または「フルフィルメント by Amazon」を利用すればAmazon内でショップを持つことが出来ます。

梱包・発送

すみません、ここの自動化はすぐには分かりませんでした。小ロットなら自分で作業するか、バイトを雇うか…。

ただ、「フルフィルメント by Amazon」では手数料を払えばこのあたりも丸々アウトソースできるようにも見えます。仕入先から直接Amazonの倉庫に配送してもらえばよいのかもしれません。

代金回収

販売は代金回収までが仕事です。B to Bのビジネスで請求書払いを受け付けるなら、銀行口座明細から売掛金の消込を行ったり、場合によっては催促したりする必要があるので、結構面倒です。電子請求書のサービスを可能な限り利用したいところです(電子請求書のような簡単なシステムさえ利用を拒む顧客は、色々と融通が効かなくて面倒なので、切り捨てる方針もアリだと思います。日本全体のためにも…)。

またネットショップで販売するのであれば、その辺の仕組みもはじめから実装されているかと思います。一番良いのは、注文時にクレジットカード払いのみ受け付けて、注文時に決済させることだと思います。

顧客サポート

「注文した商品が届かない」「商品が壊れていた」などのサポート業務も必要です。これはなかなか自動化が難しいところですが、

  • FAQを充実させる
  • Q&Aの件数が貯まったらチャットボット化する

などの方策で可能な限り件数を減らしましょう。利益率が高いなら、Uber Eatsのように「商品のトラブルの申告があれば、その分の代金をその場で差し引く」ことにすれば、大体のトラブルは解決するかと。

従業員ゼロの会社を複数立ち上げてみたい

上記のように分解すれば、ある程度自動化(無人化)できることがわかりました。完全な無人化は現時点では難しそうですが、「フルフィルメント by Amazon」では一部のサポート業務も含めて多くのプロセスが無人化できそうです。

従業員がゼロでビジネスの運営も無人化できれば、会社の設立は単なる書類仕事なので、「1人で無人の会社100社の社長になる」ということも不可能ではありません(管理が面倒ですが)。副業としても面白いでしょう。

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