USCPA

USCPA試験を東京 御茶ノ水で受験してきた【コロナ状況下】

2021-01-10

2020年の12月に東京でU.S.CPA(米国公認会計士)の試験を受験してきました。現地の様子などを記します。

なお、午後の枠(13:30〜)で受験しました。

受験会場へのアクセス

東京では御茶ノ水ソラシティ テストセンターという場所で受験します。

最寄り駅

次の駅が最寄駅です。

  • 東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅
  • JR中央線/総武線 御茶ノ水駅
  • 東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅

一番近いのは千代田線の新御茶ノ水駅ですが、JRや丸の内の御茶ノ水駅からでも徒歩で行ける距離にあるので、駅選びをあまり気にする必要はないでしょう。行きやすい駅・路線で行くようにしてください。

なお、もっと近いのはJRの御茶ノ水駅の「出口専用臨時改札」ですが、これは平日の朝しか開いていません。

建物の入口

御茶ノ水ソラシティの正面

御茶ノ水ソラシティに近づくと高層ビルが見えます。ただ、正面左側に見える入口はオフィスエントランスであり、テストセンターがある入口とは異なります。

右側の入口(写真の赤丸部分)を目指しましょう。入口に入って奥に行くとエレベーターがあるので、5階に行ってください。

試験時の注意点

注意すべき点をいくつか記します。

身分証明書は運転免許証ではなくパスポートを持っていく

試験時に最低限持っていかなければならないのは次の3つです。

  • 受験票(NTS)を印刷したもの
  • 確認番号(Confirmation)が分かるもの
  • パスポートなどの身分証明書(日本の運転免許証は不可!)

日本で「身分証明書」と言えばたいてい運転免許証でOKなので、つい運転免許証を持っていきたくなりますが、USCPA試験では日本の運転免許証は身分証明書として使えません!(「英語で記載」・「本人の署名付き」等の条件を満たさないため)

日本で発行されたパスポートを持っていくのが無難です。このパスポートも、有効期限内のものである必要があります1

電卓はあまりあてにならない

試験中に使う電卓が貸与されます(通常時はリクエストが必要かも)。自分のものを持ち込むことはできません。

ただ…多数の人が使用してきたため、電卓のボタンの反応が悪いケースがあります。また普段使い慣れている電卓と違うモデル(たいていはそうなるはず)が貸与されると、演算キーやメモリーキーなどの位置が違うため、結構ストレスになります。さらに、たまたま受験者が多かった場合は電卓が足りないケースもあるかもしれません。

幸い、試験中に使うパソコンには、テンキーが右側に付いています。このテンキーはボタンの反応は普通で、キーの配置も変ではないので、電卓代わりにテンキーを使うのが無難かもしれません。

また、試験中にExcelを使用できるので、メモリーキーを使うような複雑な計算はExcelで行いましょう。

パソコンのキーボードが英語配列になっている

日本で受験するにも関わらず、受験時に使用するパソコンのキーボードは英語配列になっています。…と言っても、「英語配列」と言われてピンとくる方は少ないかもしれません。

アルファベットの位置は普通のキーボードと同じですが、記号の位置が日本で普段使っているものと異なります。

例えば「=(イコール)」は通常は「0」の右にあるキーをShiftを押しながら打ちますが、英語配列ではBack Spaceの左のキーをShift無しで打ちます。その他、カッコのキーも少し場所がずれています。

すべての記号の位置の違いを覚えるのは困難なので、上記のリンク先を参考にExcelでの計算で使う可能性のある「=」「(」「)」の大体の位置を覚えておき、四則演算「+」「-」「*」「/」のキーはテンキーで打てば良いでしょう。

トイレはテストレットの間しか行けない

科目にもよりますが合計4時間の試験なので、1度はトイレに行くと思います。しかし、テストレットの間しかトイレに行くことができません。日本で行われる他の資格試験では、挙手すればいつでもトイレに行けることが多いのですが、その感覚で考えてはなりません。

3つ目と4つ目のテストレットの間の休憩は時計を止められるので、そのタイミングでトイレに行くのが良いとされていますが、トイレは生理現象なのでどうにもできません。例えば2つ目のテストレットの最中にトイレに少しでも行きたくなる気配があれば、時計を止められないことを考慮してでも、2つ目と3つ目の間に行くのをお勧めします。

コロナ状況下で変わったこと

新型コロナの関係で、少し変わっていることがあります。なお本節の内容は2020年12月時点のものなので、時期によって異なる可能性があります。

紙とペンが事前申請無しでもらえる

通常時は、計算用紙としてペンやボード(?)が配られていたそうです。

ただ、これが普通の紙とは異なり非常に書きにくい代物らしく、試験予備校によっては事前に書きやすい紙とペンの使用許可を申請するように勧められています2

しかし2020年12月3時点においては、コロナ対策のため、紙やペンの使用許可を得ていなくても、計算用紙とボールペンが会場で配られます(自分で持ち込むことはできない)。ただし、いつ通常時のオペレーションに戻るか分からないので、できれば念のため事前に紙とペンの使用許可申請しておくと良いでしょう。

マスクが必須

このご時世なので試験中もマスクの着用が必須です。

なお試験室への入室時にマスクの裏側をチェックされるので、マスクの中にカンニングペーパーを仕込んだりすることは考えてはなりません(笑)

試験中にトイレに行った後に手を拭くことができない?

試験中のテストレットの間には、いったん離席してトイレに行くことができます。

しかし、試験中はロッカーを開けることができないほか、ポケットの中身も空にする必要があるため、ハンカチをトイレに持っていくことができません。

通常時はこのトイレにはハンドドライヤーがあるのですが、(少なくとも男性用トイレでは)コロナの関係で使用中止になっていました。そのため、手を洗った後にハンカチで拭くことができません…。手を全力で振って乾かすか、服で拭くかするしかないかなと思います。

待合室での椅子(ソファー)が半減

受付の後は待合室で待機することになりますが、密を避けるため座れる場所が半減しています。

平日であれば受験者もそんなに多くないので、座ることはできるとは思いますが、日によっては座ることができないかもしれません。

当日の流れ

午後の枠で受験するときの流れを記します。私は以下のような流れで受験しました。

  • 11:15〜11:45:御茶ノ水駅に到着→早めのランチ
  • 11:45〜12:30:会場近くのカフェで勉強
  • 12:30〜13:00:会場での受付→待合室で勉強
  • 13:00〜13:30:試験室への入室待ち
  • 13:30〜17:30:試験

時間についての注意

試験時間は13:30〜と書かれていますが、実際には13:00までには受付を済ませる必要があります

そして受付に多少時間がかかることがあるため、12:30頃には受付の列に並ぶ方が良いです。そのことを考慮して昼食をとったりする必要があります。

受験前

私は会場に入る前にまとまった勉強時間を確保したかったため、少し早めに昼食をとることにしました。

御茶ノ水駅は学生街・オフィス街であり、ランチ営業しているお店は駅周辺に大量にあります。さっさと昼食を食べてしまいましょう。

会場が入っている御茶ノ水ソラシティにもカフェ(プロント)はありますが、駅周辺にもカフェ(星乃珈琲店・エクセルシオールなど)はあります。お昼時になると混雑して入れない可能性があるので、お昼より前までに入るのが良いです。

会場での受付

御茶ノ水ソラシティ アカデミアの5Fに行くと、エレベーターを降りて目の前にプロメトリックの入口が見えます。恐らく受付を行う人の行列ができているので、並びましょう。

このプロメトリックは、USCPAだけでなく他の試験(SPIなど)も行っており、日程や時間によってはそれなりに長い列になっていることがあります。余裕を持って12時半ころに着くようにするのが良いでしょう。

受付で身分証を見せると、番号札やロッカーのキーを渡されて待合室の場所が案内されます。試験によって待合室が異なるため、ちゃんと受付の人の話を聞くようにしましょう4

13時までは自由時間5であり、一度外に出ることも可能です。お手洗いに行くなり荷物をロッカーにしまうなりしましょう。もちろん勉強もOKです。自動販売機は男性用トイレの前にあります。

試験室への入室(セキュリティーチェック)

13時になると、受付で渡された番号札の番号で呼ばれて、諸々の手続きやセキュリティーチェック(身体検査)があります。身体検査ではポケットの中やマスクの裏まで見られるので、それなりに時間がかかります。

御茶ノ水の会場では、受付で渡される番号札は「数字4桁+ハイフン+数字1桁(まれに2桁)」の形式です。普通に考えると番号順に呼ばれると思うところですが、数字4桁の部分については呼ばれる順番と関係が無いようです。例えば「1200-1」の番号の人の後に「1100-1」の番号の人が呼ばれることもあるので、数字4桁だけを見て「呼ばれるのはまだまだ先だな」と安心することはできません。ただし数字4桁が同じであれば、後半の数字1桁の部分は番号順に呼ばれるようなので、呼ばれるタイミングの何となくの目安は分かります(「1200-2」が「1200-1」より先に呼ばれることはない)。ただし数字4桁が異なる人が途中で呼ばれることはあります(1200-1, 1200-2と呼ばれた後に1100-1が呼ばれて1200-3が呼ばれることがある)。

紙とペンや電卓はこのタイミングで貸与されます。NTAに記載されているLaunch Codeをメモするように指示されます。

試験中

係員に案内されて1人ずつ試験室の所定の席に向かいます。

試験中に紙が足りなくなったりした場合などには、遠慮せず席にある呼び出しボタンを押して係員を呼び出しましょう。

試験後

5つのテストレットを送信したら試験は終了です。

試験や設備についての簡単なアンケートが表示されるので、答えておきましょう。

部屋を出ると、試験の出席証明書が渡されます。その後、ロッカーの荷物を引き取って帰宅しましょう!

  1. たまたま近くに並んでいた人が、パスポートの有効期限が切れていたために、受付で手間取っていたのを見かけました。結局その人が受験できたのかは分かりません…。
  2. 具体的な申請方法は、各試験予備校の受験直前ガイダンスなどで告知されているかと思います。少なくともAbitusにはあった。
  3. 2021年6月に行ったときも同様でした
  4. 他の試験の人がUSCPAの待合室に入ってくるケースが意外とあった
  5. 受験者が非常に多く座れない人が出ている状況の場合は、若干早めに呼ばれる可能性あり

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