雑学・暮らしのアイデア

映画『グッドバイ』を観てきた

2020-03-03

太宰治の小説に『グッドバイ』という題のものがあります。この作品を大元の原作とした映画が先日から上映されているので観てきました。

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(2020年)とは

上記の通り、太宰治の小説を大元の原作とした(正確に言えば、その小説を元にケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が舞台化ものを原作とした)映画です。個人的にこの上映が楽しみだということは以前記しました。

そして、実際に観てきました。

原作の小説との違い

私はケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の舞台は観ていないので、小説の方との違いを記します。

  • 文士に名案を授けられるのが、屋内になっている。小説の書き出しにある、文壇の或る老大家の告別式は出てこない。
  • 青木さんは美容師ではなく花屋になっている
  • 小説は水原ケイ子に会いに行くところで作者死亡により未完となっているが、映画はこれ以降も続く

細かい差異は他にもありますが、セリフも小説を踏襲した部分が多く、太宰治作品のファンでも楽しめるものだと思います。

パンフレットについて

映画には付き物のパンフレットも売っています。人物紹介や時代背景のほか、小説の本文も掲載されています。「オベリスク社」発行の書籍の体裁を取っているのも面白い。

劇場で売られているパンフレット

渋谷HUMAXでは衣装の展示がある

今回、私は渋谷HUMAXシネマで観ましたが、偶然にも衣装が展示されていました。

衣装の展示は2月末までの予定なので、気になる方は早めにどうぞ。ちなみに触らなければ撮影可能。

この渋谷HUMAXシネマは、やや分かりにくい場所にあります。地図に従って現地近くに行くとディズニーストアを見つけることができると思いますが、このビルの4Fにあります。

終わりに

私自身が太宰治の作品が好きなので、この映画は楽しみにしていました。映画化されると大幅に改変されるケースも多い中で、原作の小説のセリフも踏襲されていた部分が多かったので、元の作品が好きな人でも楽しめると思います。

個人的には、水原ケイ子役が可愛いく、服装も役柄(映画だと挿絵画家、小説だと洋画家)に合っているものだったのが印象的。

-雑学・暮らしのアイデア